庄川峡に憩う橋たち 序
富山県利賀村。
富山県の南西部に位置し、現在は南砺市の一部となっている。
村のほぼ全域が山岳地帯で、
隣接する井波町、庄川町、平村(いずれも現在は南砺市)八尾町(現在は富山市)岐阜県河合村(現在は飛騨市)などに
つながる道はいずれも険しく、
利賀村中心部に自動車が乗り入れるようになったのは大正になってからであった。
また、昭和40年代までは降雪のため冬期に交通が途絶するので、
秋に大量の物資を運び上げ春まで暮らすという「秋あげ」という習慣があったことからも
利賀村がいかに険阻な位置にあったかがうかがい知れよう。
この利賀村と井波町を結ぶ交通の要衝としての役割を担った橋がある。
それが、 利 賀 大 橋 。
ヨッキれんさんのサイト「山さ行がねが」で紹介され、
広く世に知られることになった橋である。
橋梁レポート 双竜湖(小牧ダム)に架かる巨大廃橋(跡)
http://yamaiga.com/bridge/toga/main.html
時流の変化により廃橋となってしまったが、
今でもその一部が残っており、美しいアーチを見ることができる。
ただし……
その右岸側に至る道は廃道になって久しく、
人を寄せ付けない難関である。
現に何人ものオブローダーが挑み、敗退している。
この伝説の橋に、
ついに M E I N D L が挑む!
わけはなかった……
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