忘れられた廃遊歩道
以前私は「離島から半島へ」というレポートを掲載した。
読まれた方の中には、娘とドライブ中に廃公園を見つけたというだけのレポートが
なぜ「離島から半島へ」などという大仰な題なのだろうと思った方も
いらしたかもしれない。
実はこの後壮大な机上調査編があり、公園が生まれ廃れていく様を描き出す予定だったからなのだが、
残念ながら資料探しがうまくいかず足踏み状態になっている。
それはともかく、そのレポートの一環として、能登島大橋の写真を撮る必要があった。
能登島大橋の写真ということであれば、橋の袂にある能登島大橋ロードパークという公園から撮るのが一番である。
2017年10月18日。
思い立ったが吉日。
私は早速能登島大橋ロードパークを訪れた。
ロードパークはきれいに整備されており、
家族連れやドライバーの憩いの場となっている様子がうかがえる。
しかし、私の鋭い眼は、いかにも場違いな雰囲気を醸し出す1枚の看板をとらえた。
あ、あやしい……
おそらく能登島大橋が完成した昭和57年当時のものだろうか。
特に注目したのは看板の左半分である。
道路の向こう側に遊歩道や見晴台があることになっているが、
そんなものはあっただろうか?
思い立ったが吉日。
私は早速道路の向こう側を訪れた。
あ、あやしい……
草木が繁茂していて、とてもこの先に遊歩道があるようには見えない……
これはもしかして「廃」というやつだろうか。
もちろん私はまじめな普通の会社員であり、「廃」に興味があるわけではない。
しかしながら、ヨッキれんさんのサイト「山さ行がねが」で以下のようなレポートを読んだことがあり、
廃遊歩道に興味を持つ人がいるのは知っていた。
奈川渡ダムの謎の道
http://yamaiga.com/road/nagawado/main.html
もしかしたら誰も気づいていなさそうなこの遊歩道も、
興味がある人にとっては何か価値があるかもしれない。
思い立ったが吉日。
私は早速進入を試みた。
隙間なく生い茂る草木のせいで、全く立ち入ることができない。
装備も技術もない普通の会社員である私は、あえなく敗退したのだった……
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